体育と勉強
校長ブログ - 2023年01月31日 (火)
ラグビーの福岡選手が順天堂大学の医学部に合格したり、
元プロ野球選手の宮台選手が弁護士を目指すケースなど
スポーツ選手が引退後に勉強して、学問の世界でセカンドステージに立つ
というケースが増えてきている気がします。
福岡選手は筑波大学出身で、宮台選手は東京大学出身なので、
二人とも、元々頭が良かっただけの例外中の例外ではないかとも言えます。
しかし、スポーツ選手は、その競技だけに人生をかけてきたから、
あそこまで行けたのではないかと思うのですが、その自信とエネルギーを
勉強に向ければ、勉強においても凄い結果を出せるものだと思います。
昔、予備校講師時代に高3の秋から入ってきたO君という子がいました。
彼は春のセンバツ高校野球でエースとして甲子園球場のマウンドに
立っていましたが、学校の手違いで推薦入試を受けられずに
夏の大会が終わってから大学受験をすることになりました。
スポーツ推薦で私立の野球強豪高校に入っており、勉強はほとんどしていません。
しかし、英国社の3科目に絞って、1年間勉強した結果、
早稲田大学に一般入試で2学部合格しました。
彼は、「野球の練習の方が受験勉強の何倍もきつかった」と言っていました。
大阪府立北野高校は、「体育の厳しさ」でも有名です。
50メートルの水泳で、決められたタイムをクリアできないと補習です。
縄跳びも、二重跳び何回以上というノルマがあります。
マラソン大会も淀川に沿って10キロメートルを走らされます。
生きていくためには勉強だけできてもダメです。
数々の困難を超えて成長していくには体力も必要だと考えているのだと思います。
OBの橋下徹さんも在学中はラグビーで全国大会で活躍されています。
在学中はラグビー中心の生活だったと思いますが、
浪人して早稲田大学政治経済学部に入学されています。
大学在学中に司法試験にも合格されています。
文武両道を同時にするのは難しいけれども、スポーツを一生懸命やった人は
後に、その時間を勉強に当てれば、かなりの結果を残すことができるのだ
と僕は思います。
グローバル豊中 校長 森田 真